日本の柿渋の多くは、二年間搾り取った柿渋液を
約2年間熟成したものを染料として使っている。
出来た柿渋液はトロミがあり、強い臭気を持っている。
一度の染めと自然乾燥だけでも褐色の色が現れる。
最近よく耳にする柿渋染めの中には、
発色剤など、色の効果を高めるために様々なものが柿渋以外に含まれていたり、本来の渋柿の色とはいえない物もある。
一方、韓国の渋柿は、木から採って三日以内の
渋柿を絞り取り、その液に塩を入れる。
この生搾りの柿渋液が素夢子の柿渋染めになる。
一度、色を入れるために天日で三日間干す。
色は、淡いオレンジピンク色→少し赤みのある
オレンジ色→茶色と少しずつ濃くなっていく。
このままでの色にするためには、
最低3〜4度の染めと干しを繰り返す。
100%の柿渋染めである。
「自然のチカラが柿渋のタンニン(という成分)と出会い色を生み出す。ヒトが尽くした仕事に自然の恵みが素直に応えてくれる。」
素夢子の商品は、このような染めの工程を経て、
ようやくカタチになっていきます。
だから同じカタチのものはあっても同じ色(染め)はありません。
色にムラがあるのはステキな自然の模様、
使うほどに表情が変わります。
「合理的なモノづくりをしてきた日本、
大陸的なモノづくりをする韓国。
素夢子がつくりたい技法が韓国にあった。」
現在の日本と素夢子の柿渋染めの遠い、
発揮される機能や効果が同じかどうかを、
是非手にとって感じて下さい。 |